◆お家の価格と工期について
良い土地を見つけて「いよいよお家を建てよう」と決めたら、
新居が完成する時期に合わせた引っ越しを考える必要があります。
お子様のいるご家庭などでは、
「子どもの入学や進級に合わせて4月から新居での生活を始めたい、
そのため3月に入居したい」など、
希望の入居時期がある場合も多いでしょう。
この時、建売住宅であれば、完成済みの物件ならすぐに入居が可能です。
完成前の物件でも完成時期は予め決まっているため、
希望の時期に入居できるかどうかはすぐにわかります。
しかし注文住宅の場合、希望の時期に入居するためには、
工期から逆算して、間に合うように着工しなければなりません。
今回は、希望の時期に入居するために知っておきたい、
注文住宅の工期の目安についてお伝えします。
<住宅の工期と価格の関係>
工期とは、建物の着工から完成までにかかる期間のことです。
一般的に、注文住宅を建てる場合の工期は、
2〜6か月程度であることが多いです。
しかし、2か月と6か月では大きな差で、3月に入居できるのか、
または11月に入居となるのか、計画を立てにくくなってしまいます。
そこで知っておきたいことが、
「基本的に価格が高い住宅ほど、工期が長い」、
逆に言うと「工期が長い住宅ほど価格が高い」という考え方です。
住宅の価格は、使用する建材や設備の価格によっても
当然変わってきますが、工期が長くなるほど人件費が多くかかるため、
価格が上がる、というのが一般的です。
「価格が高いな」と感じる住宅を建てる場合、
工期もほかよりも長くかかるケースも多々あります。
<依頼する業者によっても変わる工期>
価格帯によって工期が変わってくるということは、
注文住宅を依頼する業者によって工期の目安も異なると言えます。
・ハウスメーカー:2〜4か月(目安)
ハウスメーカーに依頼する場合の工期は、2〜4か月ほどが一般的です。
ハウスメーカーによって建材や工法にかなり違いがあるため、
工期にも違いが出てきます。
ただし、ハウスメーカーは余裕を持たせた
工期を設定している場合が多く、
家づくり計画当初の期日に住める場合が多いです。
大手ハウスメーカーで、比較的坪単価が高めの会社の場合は
3〜4か月の工期が目安です。
一方、低価格を売りにしているハウスメーカーの場合は、
人件費も抑えることで低価格を実現しているケースが多く、
工期も2〜3か月とやや短めな場合が多いです
・地場工務店:4〜5か月(目安)
地域密着型の小規模工務店に依頼する場合、
工期はハウスメーカーよりやや長く、
4〜5か月となる場合が多いです。
ハウスメーカーのように工場で部材を
大量生産しているわけではないため、
現場で必要になる作業が多くなるためです。
しかし、ハウスメーカーのように大々的に広告宣伝行ったり、
モデルハウスを持っていなかったりするため、
工期が長めな割に価格は抑えられるケースも多いです。
・設計事務所:6か月以上の場合も(目安)
設計事務所に依頼する場合、1から設計した家を建てることになるため、
工期も長めになることが多いです。
そもそもこだわりが強く、
オリジナルな家を建てたい人が設計事務所に依頼することが多く、
それに伴って工期も長くなることが多いです。
どんな家を建てるかにもよりますが、
半年ほどの工期となるのが一般的で、
中にはさらに長い期間がかかる場合もあります。
これらの工期を参考に、お引越しの時期などを計画すると良いでしょう。
一生に一度の大きな買い物です。
慎重に考えて、楽しんで家づくりをして頂ければと思います。